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ハケン(派遣)の品格が人気となったわけ

何年か前ですが、「ハケン(派遣)の品格」という派遣社員を主人公にしたドラマがヒットしました。篠原涼子さんが主演したドラマです。

「ハケン(派遣)の品格」では、派遣社員と正社員との人間関係、派遣社員としての悩みや派遣社員の心理描写がうまく表現されており、派遣経験のある方は共感できるところが多かったのではないでしょうか?

「ハケン(派遣)の品格」には違うタイプの派遣社員が何人か登場しましたが、それぞれの派遣社員がでくわす問題は実社会においても十分起こり得るリアルな内容なものだったと思います。そのため自分とダブらせてドラマを見る人が多かったのでしょう。

新米の派遣社員は苦労して派遣社員の職にありつき働き始めたものの、スキルがついていかずに雑用に回らざるを得なくなってしまい、仕事をする目的も見い出せなくなってしまっていました。けれども、そんな新米派遣社員でも、あることをきっかけに努力を始めて、最終的にはそれなりのスキルを身に付け重要なプロジェクトに参加することができるようになっていました。

一方、ベテラン派遣社員で多くの資格を持ち、与えられた仕事を的確に完璧にこなすスーパーマンのような人がいましたが、人間性には問題はあるものの社会人としては超一流で、派遣社員の鏡であるかのような主人公の姿は、これから派遣社員になろうとしているる人にとっては、憧れの対象となったのではないでしょうか。

「ハケン(派遣)の品格」は、そのリアリティから、登場人物それぞれに自分を重ね合せながら、色々と考えさせられるドラマで、だからこそ人気があったのでしょう。